音楽や映画は何のためにあるのか

わたしって何で音楽,映画、好きなんだろう。と思って考えてみた。音楽とか映画って、一つの世界を提案する媒体なのかなってずっと思ってる。

わたしたちはこの世界を1人で認識することはまず不可能だと思う。自分とは全く違う他者がいて、それぞれが一人一人、表現をしていくことで、完全な球体に近づく。点がたくさん集まって一つの画用紙の色になるみたいなこと。

天才って、地球を遠目から見てるなってずっと思ってる。時代を捉えるのも早い。みんなが数年後、いや何十年後かに気づくことをその時代に生きてるその時に既にわかってる。庵野秀明のインタビューを見てていつもそんなことを考える。

そういう人はいつもジャンルを立ち上げる。先駆者になる。そして、一つの世界を提案するんだと思う。coreと言われたりするものの原点を作り上げる人たち。

映画もそう。オマージュのようなものがたくさん出るけど(ウォンカーウァイとか特に)やっぱりその世界観というものに取り憑かれてしまう。惹かれて現実にまでその幻想を持ち込んでしまう。それで映画に虜になってしまう。

リリイシュシュの映画のことをずっと、本当に本当にすごい映画だと思っている。単純にストーリーとかシーンとかそういう問題ではない。そういうみんながぼんやり持っている抽象的なものを具現化してくれた。そこに大きな意味がある。

どんと、存在感が私の中にある。

エヴァンゲリオンも同様。心の傷と共にある映画をとても尊敬してる。

たくさんの映画、本、音楽を知らなけばわたしはこの世界を全然理解できてないと思う。そしてもちろん、人に出会わなければ。

音楽を聴いて、いろんなジャンルを知って遠くまでいける感覚になる。外国の曲を去年よりたくさん聴いているけど、ボーダーレスになる感覚を持てたり自分というものに少しずつ何かが増やされていく。そういう感覚!