今日図書館で短歌研究という雑誌を手に取ってみた。知ってはいたけれどなんとなく、詩とか短歌とかはその時のタイミングではないと読めない。というか本というものはタイミングが大切で、なんとなく気分ではないということがほんとうにある。だからこんなに毎日時間があるのに本を読むより携帯を触る方が多いのだ。何かをするというときには、よしと腰を上げるように力が入るのに携帯を見ている時は、本当に誰にもみられたくないような力の抜けた姿だ。スマホは時に疲れた人のためにあるように思う。

短歌を読んでいて日本語の語彙の豊富さと想像できる景色の豊かさを感じた。もっと日本語に触れないとと思う。そういえば私が本を好きな理由が日々見ることができない言葉に心を刺激されるからということだ。それはランダムで、言葉は私ををいろんな方向へ連れて行ってくれる。

本を借りて、読んで、自分のノートに気に入ったものを書き込んでいる時の孤独がほんとうに好きだ。そんなことばかりを音楽を作る前はしていた。今も遠ざかっていただけで、もともともは本の紙の間にいる虫なのだと思う。

今曲を作っていて、はやく完成させてみんなに聴いてほしいと思う。私の音楽は音楽というよりも音に近いもので、イメージの具現化なのだと思う。今回も音を聞きながらイメージに一番近づける音を選んで言葉を選んだ。映画のような、シーンを連想させるような、移動する風景のような。聞いてくれた人がどれだけ感じ取ってくれるかほんとうに楽しみだ。

音楽は好きだけれど同時に本も映画も好きでいたいと思っている。すべてがつながっている。そして全てを同化させたい。