小学校のパソコン室

ずっと記憶の中に小学校のパソコン室がある。というか小学校の校舎や行事や、いろんなことをまだ覚えている。冬になるといつも、朝からマラソン大会の練習のために外を走らされたこととか、広い体育館で音楽のオーケストラを見るために椅子を運んだこととか、雨の日の蛍光灯の白い光とか、孤独だった10際の時に時に持ってたハンカチケースとか、涙を流さないように力を入れることとか、そんなことがいちいち思い出す。冬になるといつも小学校の孤独だった頃を思い出して少し悲しくなるから冬は苦手だけどわたしは孤独が好きだし、ずっと抱きたいものでもあるから冬は私を孤独にしてくれる唯一の期間だ。冬の夜はとても静かでフクロウの鳴き声も聞こえる。

パソコン室の話に戻る。カーテンは全部閉ざされいて、電気をつける前のパソコン室はとても暗かった。本当に怖かった。光がないからいつもじめじめしていて、埃臭かった。番号順でわたしは端っこだった。小学校のとき、誕生日順で番号が振り分けられるけど、誕生日が近い男の子2人いいてどっちも私と同じ水瓶座だったけど、わたしはその2人とも好きだった。

わたしのクラスメートは14人しかいなくて中学校まで一緒だった。他とは違う環境なので、なんか家族みたいに過ごしたように思うけど誰1人仲良くなっていないし、連絡先も知らないし、今何してるのか何もわからない。地元の歯医者で働いていた時にその水瓶座の男の子が患者としてきていて話しかけた。そのくらい。地元では噂がすぐ広まるからわたしがそこで働いていることがいろんな人に伝わっていた。わたしなんてみんなの記憶から消えてると思っているのに何でこんなに知れ渡っているのか、そんなに興味があるのかと思って田舎が嫌になった。

思春期の頃だったから連絡先全部消してしまったけど、今なら会えると思う。でもあっても何も話すことがないから別にいいなと思う。でも、わたしの子供時代の暗さについて考えることがよくある。そうやって殻に閉じ籠ったり、周りとうまくいかなかったこととかを。